ここから先は、ブラウザの実行環境を離れて自分の PC 上でコードを書いて動かします。このページでは JDK と VS Code をインストールし、Hello World が動くところまで進めます。
なぜローカルに移るのか
ここまで使ってきた paiza.IO や OneCompiler は手軽ですが、いくつかの制限があります。
| ブラウザ実行 | ローカル実行 |
|---|---|
| ファイルを保存できない | フォルダにファイルとして残る |
| 1ファイルしか扱えない | 複数ファイルに分けられる |
| ネット接続が必要 | オフラインでも動く |
このあとクラスを複数ファイルに分けたり、Spring Boot のプロジェクトを作ったりするには、ローカル環境が必要です。
JDK をインストールする
JDK(Java Development Kit)は、Java のコンパイルと実行に必要な道具一式です。
- Adoptium(Eclipse Temurin) にアクセスする
- ブラウザの言語設定によっては中国語で表示される場合がありますが、Eclipse Foundation(米国)が管理する非営利プロジェクトです
- Temurin 25(LTS) の Windows 用インストーラをダウンロードする
- インストーラを実行し、画面の指示に従って進める
- 「Add to PATH」のオプションが表示されたらチェックを入れる
インストールが終わったら、コマンドプロンプトまたは PowerShell を開いて確認します。
java -version
openjdk version "25.x.x" ...
バージョン番号が表示されれば成功です。数字の細かい部分は異なっていて問題ありません。
macOS の場合: Adoptium のサイトで macOS 用を選ぶか、Homebrew で
brew install --cask temurin@25を実行します。 Linux の場合: ディストリビューションのパッケージマネージャでtemurin-25-jdk等をインストールします。
VS Code をインストールする
- Visual Studio Code 公式サイト からインストーラをダウンロードする
- インストーラを実行する
- 初回起動時に日本語パック(Japanese Language Pack)のインストールを提案されたら、そのまま入れる
提案が出なかった場合は、次の手順で手動インストールします。
- 左のバーの四角いアイコン(拡張機能)をクリック、または
Ctrl + Shift + Xを押す - 検索欄に
Japanese Language Packと入力する - Microsoft が提供しているものを選んで「インストール」をクリックする
- VS Code を再起動すると日本語に切り替わります
Extension Pack for Java を追加する
Java のコードを VS Code で快適に書くために、拡張機能を1つ追加します。
- VS Code の拡張機能パネルを開く(左のバーの四角いアイコン、または
Ctrl + Shift + X) - 検索欄に
Extension Pack for Javaと入力する - Microsoft が提供しているパックを選び、「インストール」をクリックする
この拡張パックには以下が含まれています。個別に選ぶ必要はありません。
| 機能 | 説明 |
|---|---|
| コード補完 | メソッド名や変数名の候補を自動表示する |
| エラー表示 | 構文ミスをリアルタイムで赤線で示す |
| 実行ボタン | ファイルを右クリックまたはボタンから直接実行できる |
| デバッグ | コードを1行ずつ追って動作を確認できる |
作業フォルダを作って Java ファイルを置く
デスクトップや任意の場所に作業用のフォルダを作ります。
mkdir java-practice
Windows の場合はエクスプローラで右クリック →「新しいフォルダー」でも作成できます。Mac の場合は Finder で「新規フォルダ」でも構いません。
VS Code でこのフォルダを開きます(「ファイル」→「フォルダーを開く」から選択)。
フォルダの中に Main.java を新規作成し、以下のコードを書いて保存します。
public class Main {
public static void main(String[] args) {
System.out.println("Hello from VS Code!");
}
}
ファイル名は Main.java にしてください。Java ではクラス名とファイル名を一致させる必要があります。
ターミナルで実行する
VS Code のメニュー「ターミナル」→「新しいターミナル」でターミナルを開きます。
javac Main.java
java Main
Hello from VS Code!
javac はコンパイル(ソースコードを実行可能な形に変換する)、java は実行です。ブラウザ環境では「実行」ボタンを押すだけでしたが、ローカルではこの2ステップを明示的に行います。
1ファイルなら
java Main.javaの1コマンドでも動きます(Java 11 以降)。 ただしjava Main(.javaなし)だけでは動きません。javacでコンパイルしてからjava Mainとするか、java Main.javaと拡張子ごと指定する必要があります。
もし javac が見つからないというエラーが出た場合は、JDK のインストール時に PATH が設定されていない可能性があります。ターミナルを閉じてもう一度開くか、PC を再起動してみてください。
次の回へ
環境が整ったので、次はローカルでコードを書き換えて実行し直す流れを練習します。ブラウザ環境では「コードを変える → 実行ボタン」でしたが、ローカルでは「ファイルを保存 → コンパイル → 実行」に変わります。